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理科系の作文技術

モリカケ関連の報道で出てくる「備忘録」やら議事録やらを見ると、役人がいかに文書作成について訓練を受けているか感嘆することが多い(良い文章かはさておき)。一方、サラリーマン、特に文系出身者は、真面目に卒論に取り組んだ人を除いて、絶望的にその機会がない。
それでも日々読み書きしなければならない文書類は無尽蔵に増えていく。対策として弊社は「結論から書け」「事実と意見を分けろ」「悪いことほど迅速に報告せよ」の3つを趣旨とした社訓があるのだけど、まぁ徹底できない。来月新入社員に何か研修をしろということなので、文章作成をテーマにすることにして、予習に名著を読み込むことにした。

 

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

 

古い本だけど(OHPの作り方とかも出てくる)、パソコン仕事術のようなものよりも普遍的な内容なので、個人的にはより望ましいと感じた。議事録、報告書にとどまらず、マニュアルとか、依頼書とか、プレスリリースとか、日々色んな物を書くのだけれど、それらに応用できる内容もあって、人を選ばず勧められそう(すこし例文は理系ばっててとっつきにくいかもしれないが、最近出ているマンガ版は内容が希釈されすぎていると思う。そもそも文章術を学ぼうとする人がなぜ文書を避けなければならんのだ)。

 

余談だけど、なぜ誰もが「事実と意見(感想)を明確に区別した報告書を書けないのか」、ずっと不思議に思っていたのだが理由がわかった。ひとつは本書にも書いてあるように、「事実を記述する訓練」が日本の教育プログラムにないから。もうひとつはその裏返しで、「感想文」や「筆者の考えを述べよ」みたいなものが国語教育の根幹になっていて、とにかく「〜思います」のオンパレードをやりがちな刷り込みがあるから。それが「空気読みすぎ」「忖度しすぎ」な日本人のベースなのか。