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ペットのLINEクリエイターズスタンプを作れるプリクラ機を体験してきた

LINE Creators Studioアプリがあれば誰でもスマホだけでLINEクリエイターズスタンプは作れるわけですが、それなりに大変なので、よほどの物好きでないと経験したことのない人が多いと思います。巷には代行業者もいるそうで。

 

そんな中、ペットの写真でスタンプを作れるプリクラ機が東京初設置というので、スタンプ制作業務経験ありの犬飼いとして体験してきました。事前にそこそこ準備をしないとけっこううまくいかないので、これから行ってみる方は事前準備をぜひ。

 

どこにあるの?

新大久保の「愛犬ヴィレッジ東新宿」に設置されてます。

都内初!いぬプリ『WithPet-ウィズペット』(ワンちゃん専用撮影スタジオ)が愛犬ヴィレッジに登場♪ | お知らせ|愛犬ヴィレッジ

提携駐車場がないので、周辺のコインパーキング要確認です。近所のドンキが一番いいんですがなかなか空かない。

 

屋上のドッグランがとても気持ちいいところですが、プリクラ機は何も施設を利用しなくても使えます。ペットホテルにいぬを預けて韓国料理を食べに行くもよし、館内のレストランもおいしいです。よく行きます。

 

どんな機械なの?

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こんなん。撮影は千円、スタンプの申請は追加三千円(!)ですが、いまならキャンペーンで千円。都合二千円で作れることになります。まぁ、許容範囲かなぁと。

 

撮影前のポイント

とにかく撮影が始まってしまうと、プリクラ方式なのでひたすら時間がありません。なので、あらかじめ確認したいこと。

  1. 人間は荷物を整理して、上着を脱ぐ(写り込まないエリアに逃げる必要があるのでに必須)。
  2. いぬの服装を整える。途中で着替えさせる時間はまったくありません。
  3. いぬのトイレは済ませておく。
  4. いぬの好きなエサかおもちゃを隠し持つ。
  5. おすわりの練習をしておく。

 

いざ撮影

機械の中はグリーンバックになっていて、いぬが乗る台があります。証明写真のような形になっていて、人間はカメラレンズの脇に立つと死角に入れます。台の高さを慎重に調整して、いぬが全身入るようにしましょう。

このグリーンバックがとてもよくできているのが、まずお金を払う価値かなと。

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いぬをリードで留めることもできるのですが、おとなしくしてられる子なら、つけなくていいとおもいます。この日は営業のおにいさんが付き添っていて、リードは使わせていませんでした。

内部のモニターで説明がはじまります。

 

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スタートする前に、まずはいぬを正面に集中させましょう。基本的に、正面に向かって、複数の表情をさせることが仕上がりをよくします。横向きとかはあんまり役に立ちません。

台座にゴミがあれば必ず掃除してください。自動で背景が切り抜かれるときにノイズになります。前の子の抜け毛とかも払いましょう。

ベースはおすわりで、たまに立ってしまったらそのまま立ちのポーズで表情を押さえるのが良いと思われます。口を開けたりしてくれると非常に良いのですが、これがまぁ難しいんだな…。機械が気を引かせるためにいろんな音を出してくれますが、うちのいぬにはあまり効果なかったです。

 

手動シャッター機能をフル活用せよ

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初期設定では10秒くらいおきにガンガン勝手にシャッターが切られるのですが、実は手動に切り替えられます。

元がプリクラ機らしく、そこ押したら人間映るやろ、というところにシャッターボタンがあるのですが、足元にフットボタンがあるのです。

タッチパネルで容赦なく最初から手動に切り替えてください。自動シャッターは焦るだけでなにもいいことないです。

 

シャッターボタンは踏んで0.5秒後くらいに撮影されるイメージ。なので、いぬに呼びかけて、踏んでから表情を作らせる感じです。

いぬの集中力が切れたら、一度抱き上げてあげたりして、おちつかせて、座らせてから仕切り直しましょう。タイムアウトで強制的にシャッターが下りることがありますが、結構な枚数を撮って、最後に8枚オーケーがあれば大丈夫です。

 

見切れはあまり気にしなくて良いです!全身のスタンプを6種類、顔を切り出したスタンプを2種類、最後に作ることになります。

この数字はよく覚えておいてください。カメラにちょっと近づいたりしても、わりとフォーカスはしっかり合うので大丈夫。ただし、台座は動かしてもあんまりいいことありません。

 

オーケーカットを選ぶ

撮影が終わると休む暇なく、ブース脇のタッチパネルでオーケーカットを8枚選びます。このとき、プリクラに慣れてるひとは「写りの良さ」で選びがちですが、そうではありません。

「表情の際立ってる顔が写ったものを2枚(むしろ見切れててオーケーだけど、おすわりしてるほうがきれいに顔をくりぬける)」

「全身がきれいに入ってるものを6枚」

選んでください。後者の6枚は写真の拡大縮小はできません!写ってるサイズイコールスタンプの仕上がりサイズです。

表情メインのスタンプは顔でスタンプを表現しますので、できるだけ激しい表情がよいです。

それ以外の6枚は、正直代わり映えしなくても、このあと加工でどうにでもなるので、きれいにスタンプになりそうな、全身が写ってるもの(かつ、できるだけ飼い主が写り込んでないもの)を選びましょう。飼い主を消せる消しゴム機能は一応あるんですが、めっちゃめんどくさいので、編集時間を無駄にします。

 

編集タイム!

プリクラに慣れているひとはペンで何か書くんだと思いがちですが、LINEの申請を無事に通す関係で、フリードローイングはありません。

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基本は「8枚に対して用意されたテーマから選択して、そのテーマのフレームをあてていく」作業です。

 

1)顔の切り抜き

顔の表情で選んだ2枚を、顔だけ抽出します。これは円の中に顔をざっくり入れれば、あとはいい感じにやってくれます。おおきめに囲むのがポイント。はみ出してはいけません。いらんものが入り込んだ場合、あとで消しゴムで消せます。

 

2)テーマとフレームの選択

ここからが一番イメトレの重要なパートです。

手順は各写真につき、「テーマを選ぶ」「そのテーマからテンプレートを選ぶ」の繰り返しです。それぞれ時間制限があります!

しかもテーマは各写真につき、いちど選んだら変更できません!このとき、使い勝手のいいスタンプにするために、必ずバランスよく選ぶようにしましょう。「OK」とか「おはよう」みたいなスタンプと、「怒り」みたいなスタンプは必ず入っていた方が使いやすいです。いぬが特に怒ってるように見えなくても、テーマをあてればなんとなくそう見えます。「怒り」は顔を切り抜いた写真のうち1枚に当てるとインパクトが出ますよ。(もう一枚は代表写真にあとでするので、どっちも怒りにするのはやめましょう)

 

3)細かいデコレーション

最後に洋服とかメガネとかをスタンプであてたり、消しゴムでいらないところを消したりできるのですが、基本的には洋服とかメガネは使う必要ぜんぜんありません。野暮ったくなります。

やるべきことは2つだけ。

「怒りのスタンプの顔の横に怒りマークを足してそれっぽくする」

「悲しみのスタンプに涙を足してそれっぽくする」

これだけです。

残りの時間は何か写り込んだゴミがないか調べて、消しゴムで消すのに使いましょう。

 

4)代表写真を選ぶ

最後にこの作業が出てきます。これはスタンプの販売時に一番上にでるものなので、顔がでかいやつでかわいいほうを選びましょう。

 

できた!

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できあがると、出来上がりイメージとQRコードが印刷された紙が印刷されます。本来はこのQRコードを使って自分でウェブサイトにアクセスして、スタンプ名とかを設定して、申請代行を依頼するのですが、この日は営業のおにいさんが紙に連絡先を書いてくれて、「私が代理でやります」でおしまい。(サイトに割引機能がなくて、おにいさんがあとで処理するらしい)

LINEクリエイターズスタンプは審査があるので、数日から最長2週間くらいすると、審査が終わって無事にストアに出ます。ひとつはプレゼントでくれるそうですが、あとは50コインで普通に買うことになります。誰でも買える状態になるので、家族とかにも教えてあげましょう。(売り上げは自分には入りません。念のため)

 

というわけで、ぼくはいま審査待ちのステータスです。わくわく。